四柱推命で分かる生活困窮の暗示と改名による開運法
今回は、四柱推命で分かる生活困窮の暗示について解説してみたいと思います。これは非常に簡単で、日干と財干・食傷の関係から占うものです。早速見ていきましょう
財の多寡や仕事運については『財干』で見る
まず、『財干』が象徴するのは財と仕事です。これは、財干が労働を象徴するためです。したがって命式において財浅の人はそもそも財運が弱いタイプと言えるでしょう。別の見方をすると、金銭には強いこだわりがなく、質素な生活をしている人も財浅タイプが非常に多いです。財が命式にないということは、財にはあまり関心がないということなのです(そういう人でも、歳運に財が巡る時期は不思議とお金を欲するようになります)。
しかし重要なのは、日干と財干の関係性です。単純に財干が弱いか強いかを測るだけではなく、日干の力量と財干の力量を測ることによって、その人の財運の強さや困窮のレベルが分かるようになります。
最も財運が弱いのは日干強の財浅
最も財に困窮しやすい、つまりお金に困りやすいタイプは、日干が強く、なおかつ財が弱いか全くないタイプです。私のところに命名相談に来られる方のうち、お金に困っており財運を向上させたいという多くの方がこのタイプであり、特に比劫が突出して強い人が多いのです。
なぜなら、比劫は財を剋しますので、比劫大過してなおかつ財が弱いということは、財が全然ないということになるからです。これは非常に単純な理屈ですが、これ以外に四柱推命において財運の強弱を測る方法はありません。
また、従旺格などの人も比劫が突出して強いですから、当然生活難に陥りやすいのです。比劫が突出して強い人は、概して財を使う(剋す)ほうが得意で、稼ぐのが下手な人がほとんどです。
ちなみに日干がとても弱く、それなのに財は沢山あるという場合(身弱の財多)も財運は弱くなりますが、日干強の場合と比べると幾分マシになります。なぜなら、財が既に命式にあるという点において、財浅の命式よりも財運については勝っているからです。財多身弱の人の多くは、財への感心が強いため仕事に多くの労力と時間を費やすが、それに比べて収入が安いということがよくある現象です。
しかし日干強の財浅は、元々財干が弱く、それなのに日干が突出して強いため、なかなか大きな財を得ることができません。特に歳運に比劫が巡る時期は、生活が困窮することになります。もちろん借金を抱えている人も多くいます。また財干は仕事を象徴しますので、忌神の時期はそもそも仕事がないという人も多くいるでしょう。
食傷は『衣食住』を象徴する
しかし、それでも食傷があれば大分マシとなるのです。それは、食傷は財を生じるからです。このため日干強の財浅であっても、食傷があるタイプは不思議と食いつないでいく人が多く、生活にはそれほど困りません。なぜなら食傷は『衣食住』を象徴し、日干身強の人にとって食傷は喜神となるからなのです。
また、当然財運においても食傷があるほうが有利となります。食傷が有情の人は行動的でアイディアマンですので、困窮しても新たな稼ぎ方を見つけるなどし、なんとか生活の糧を得てきます。それはやはり、食傷が財を生じるからなのです。
したがって、日干が強く、なおかつ財も食傷もないというタイプが一番生活に困窮しやすいのです。そういう人でも歳運に食傷や財が巡る時期はまだいいのですが、これが大運などに忌神が巡ると大変で、その多くは仕事も金も何もないという逼迫した状況に陥るでしょう。
改名による開運方法
財運を向上させたいという場合は、実際面では勉強や努力を多いに必要とします。行動力も必要です。しかし改名においても財運を向上させることが可能なのです。なぜなら『姓名は生命』であるため、改名を行うことで生命エネルギーを変化させ、これによって財運を得やすい性質とするのです。
財運の強い人というと何をしなくても財が向こうからやってくる運の良い人というようなイメージをもたれるかもしれませんが、実はそうではなく、財運の強い人は財を積極的に呼び込んでいます。つまり財運の強い姓名をもつことで、生命エネルギーを変化させ、自然と財を呼び込みやすい気質に変化させるのです。
そこでまずは自分の財干を知りましょう。当サイトを利用している方なら当たり前のように知っているかもしれませんが、『財干とは日干が剋す干のこと』です。財運が弱い人の場合(あるいは現在お金に困っている場合)、日干と財干のバランスがとても悪い状態になっていますから、まずはこれを確認します。
その後、自分の姓名の五格・五行も確認しましょう。おそらく、財運が弱い人は忌神の五行が名前に多くあるはずです。または、喜神があっても相剋していたりしてうまく作用していないことも多いです。そして問題点が分かったら、次は新しい姓名を考案してみましょう。
私のように日干が強く、なおかつ財が弱い場合は財干がもっと必要です。私は日干・庚金の財浅ですので、姓名には多くの木を必要としますし、木の作用を活かす火も必要です。ただし食傷の水は多分にあるためほとんど必要ありません。このように、命式の五行バランスを見ながら姓名に配する五行を見極めていきます。
反対に日干が弱く、財が強すぎる人はもっと比劫のエネルギーが必要となります。その場合、好ましいのは印よりも比劫です。なぜなら、印は財に剋される関係だからです。そのため身弱のタイプでより財運を向上させたいという場合は、比劫の五行を姓名に多く配すると良いでしょう。
さらに、姓名は三才と五格のバランスも重要です。なぜなら五行は気が流通することで最も気が活発化するため、せっかく喜神の五行があっても相剋によって気が流れなければ最大限に運気を活発化することができないからです。
また、三才における相剋は気質の面にも悪い方向に作用することが多いため、必ず良好な配置とすることが開運においては重要となります。姓名において喜神をよく入れることにより財運は向上しますが、三才が悪いとその他の面(対人関係や健康等)で苦労が多くなる傾向となるからです。
以上、参考になれば幸いです。