四柱推命旺

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上島竜兵さんの命式解命

今日は先日お亡くなりになられた上島竜平さんの先天運について解命を行いたいと思います。上島さんの命式は、調候用神の重要性を知るのに最適の例です。

早速ですが、上島さんの先天運を見ていきましょう。

天干
地支丑(土旺)

上島さんの生まれた時間が不明のため、三柱で判断をしていきます。上島さんは日干・癸水であり、月支は丑月・土旺の生まれです。まず重要となるのは、丑が水旺であるのか土旺であるのかという点です。

日干癸ですので、もし丑・水旺であれば身強となる可能性が高いですし、土旺であれば身弱となる可能性が高いということで、同じ丑でも真逆の結果となることがあるため注意が必要です。

念のため、三柱での五行の力量を見ておきましょう。

0
0
約18.3
約6.7
約3.7

このようになっており、五行は土・金・水に偏っていることが分かります。また最強は官の土ですので、やはり身弱となる可能性が高いことが分かるでしょう。

しかし、上島さんの命造は月支の丑と年支の子が合去する可能性が高いため、時柱によっては身強となる可能性もあります。丑と子が合去しない場合は、時支が亥の場合のみ(水の方合成立)ですので、確率的には合去する可能性が90%以上となります。

したがって、三柱では日干強弱を定め難く、上島さんの大運動向と事象を観察することによって、日干強弱を明らかにしていきたいと思います。

上島さんの事象から喜忌を明らかにする

まずは、上島さんが自殺したと思われる日の大運と流年運に注目します。

上島さんが死亡した2022年5月11日の大運と流年運

上島さんが死亡した2022年の大運は【乙未】土旺です。ちょうど2021年頃より土旺の運に入っており、最も注目に値すべき情報です。また、天干には乙木があらわれています。乙は天干の庚と合の関係ですが、月干の己と剋になるため固有の干です。

また2022年の流年運は【壬寅】でした。時柱が分からないため具体的な作用は不明ですが、寅は蔵干に丙・戊・甲を蔵し、水のエネルギーを奪います。また、5月11日の月柱は【庚午】であり、寅午火局半合を形成していました。

以上の情報から、上島さんが身弱である可能性は非常に高いと言えるでしょう。

上島さんが激やせした2009年の大運と流年運

さらに、上島さんは2009年に激やせし、病気を疑われたことがあるといいます。2009年の大運は【甲午】火旺、そして流年運は【己丑】ですので、ここにも水のエネルギーを奪う火・土があらわれており、上島さんが身弱であることはほぼ間違いないと言えるでしょう。

上島さんの命式解命結果

仮とはなりますが、以上の事象から上島さんは日干・癸水の身弱であると判断致しました。また格局は偏官格確定(従殺格などにはなり得ない)です。それでは以下に解命結果を示したいと思います。

  • 日干強弱:身弱
  • 用神:庚金
  • 喜神:水・金
  • 忌神:土・火
  • 閑神:木(時柱が午火などの場合は木も忌神です)
  • 調候用神:丙火

このような解命結果となります。注目すべきは調候用神の丙火が忌神であるという点です。このような命造の場合、命運の良化に必要な調候の丙火が巡っても、忌神であるため日干を弱めてしまい、喜を発揮しないということが起こってしまうのです。

しかも、日干が水の丑月生まれの場合は、丙火が二干は必要という命造です。しかし官の土の力量もある程度あるところに丙火二干がくると、日干のエネルギーが衰弱してしまいます。

実際に先ほどの事象を見ても、上島さんが激やせした時期は調候の午火が巡っていました。しかし午火は命造を暖めると同時に、忌神の土を強めるため、日干はエネルギー不足に陥ってしまうというわけなのです。

このような場合に、姓名構造ということが大変重要となります。上島さんのような先天運の場合は、調候の火と、日干を生助する水と金をあわせて入れることによって、大運に忌神(土・火)が巡っても体調不良や病弱に陥ることを防げるというわけです。

しかし上島さんの姓名は、本名(上島龍平)において忌神大過、芸名(上島竜兵)においては喜神あるも調候不良(陽火あるも相剋)という構造になっており、どちらの姓名もバランスを欠いているというマイナス面があったのです。

ですから上島さんの場合、最良となる姓名構造は水・金・火をバランスよく配合したものですが、上島姓は火性であるため、これを実現しがたいという側面があるのです。