多田洋祐（ビズリーチ元代表）さんの命式解命と姓名の凶暗示について

今回は40歳という若さで急死した、ビズリーチ元代表の多田洋祐さんの先天運を解読したいと思います。多田洋祐さんは2022年7月2日、友人とのゴルフ中に突然倒れ、そのまま亡くなってしまいました。これは火が大過する人に起こりやすい病難です。

多田洋祐さんの命式と喜神・忌神

はじめに言っておきますが、多田さんの命式は非常に分かりやすく、三柱で既に喜神・忌神が確定するものです。もちろん大運・流年との事象照合も行います。

多田さんは日干・己土の月支・午・火旺の生まれです。つまり日干に対して印が月令を得ているため、普通格局となる命式です。これに加え、日支・巳、月支の午と戌は火局半合を形成し、既に火が大過していることが見て取れます。

天干においては丙・水が剋去するため火のエネルギーがややマイナスとなるものの、三柱で25程度火の力量があり、身強は確定です。以下に命式解命結果を示します。

• 日干：己土
• 日干強弱：身強（中強程度）
• 用神：壬水（じんすい）
• 喜神：水・金
• 忌神：火・木・土
• 閑神：なし
• 調候：壬水（じんすい）
• 位相：中程度：おそらく、事象と成功を見る限りでは原局の位相はやや高めだと推測でき、時柱には喜神があるものと思われます。

以上が多田さんの命式の基本事項です。喜神は水・金ですが、火強ですので火を弱めなければならないことを考えると、壬水が用神となります。また忌神は火・木・土と並べていますが、印（火）最強の命造の場合、最忌神は印（火）と官（木）になります。

以上のように、多田さんの命造は三柱で既に喜神・忌神が確定しましたので、事象との照合もすぐに行うことが出来ます。

多田さんの大運・流年の動向

以下では、多田さんが大学卒業後からビズリーチの社長となるまで、そしてゴルフ中に突然死亡した時の大運・流年の動向を読み、その解命結果が正しいものかどうかを見ていきましょう。

2000年代～大運【戊申】

天干は忌神の戊ですが、三柱においては丙・壬を解冲するので調候が活き半吉。また地支には申金が巡り、巳と合去しなければ喜神の金、調候の水がともに活きますので、喜神運となります。この時『2006年に中央大学法学部を卒業後、エグゼクティブ層に特化したヘッドハンティングファームの起業を経て、12年にビズリーチに入社した』とあります。

2010年代～大運【己酉】

続く大運も喜神の金旺運です。天干の己は壬を解冲しませんが、酉は原局の巳と半合を形成する地支であり、もし酉・巳金局半合を形成する場合は大きな喜神運となります（事象からその可能性が高いでしょう）。この大運時には、『12年にビズリーチに入社した。15年に取締役となり、2020年2月にはビジョナルグループ化にあわせ、多田と誕生日が一緒の南壮一郎から2代目代表取締役社長を受け継いだ。』とありますので、酉の喜の作用がよく表れています。ちなみに食傷の金は多田さんにとっては仕事運の向上、才能開花ですので、この点も合っています。

2020年代～大運【庚戌】

さて、この大運では何が起こったのでしょうか？天干の庚金は喜神です。しかし、戌は原局の午・戌と結託し、戌・午・戌という大変強い火の合を形成しました。著しい忌神運です。そしてここで寅木が巡ると、戌・午・戌・寅という方合よりも強い火（力量40以上）を形成するのですが、死亡した2022年は不幸にも【壬寅】でした。

最後に多田さんが死亡した日の四柱を見てみましょう。

7月なので当然火が強いのですが、今年の午は特に火の強い【丙午】となっており、この日の昼は火の力量が35以上までになりました。ちなみに火を忌む安倍晋三さんが死亡したのもこの【丙午】月でした。

体の部位において、『火』は主に心臓を象徴します。このため、火が極端にアンバランスな命式の人は心臓病（または心臓の働きが弱い）を患う傾向があり、火を大変忌みます。多田さんもその一人であり、そのような命造の場合は姓名構造が大変重要となるのですが、以下で解説するように多田さんの姓名は喜となっていません。

余計に病弱の傾向を強めてしまった多田さんの姓名

これは虎の舞の方でも解説をしましたが、姓名がより先天的病弱傾向を強めてしまうということがあります。なぜなら、先天運と姓名には密接な関係があるためです。そして多田さんの場合も、やはり姓名の構造が先天運との関係において悪く、忌神の働きを強めてしまっていたのです。

以下は多田さんの姓名の五格構造です。

多田洋祐 (天格11・木｜人格15・土｜地格20・水｜外格16・土｜総格31・木)

喜神の金・水は地格に一点のみ、しかも人格の陽土に剋されていてほぼ無力です。対して忌神の木・土が四格を占めており、先天運とのバランスが非常に悪いことが見て取れます。つまり、もう少し金・水が強い姓名であれば、今回のような突然死は起こらなかったということになります。