四柱推命旺

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原田泳幸さんの日干強弱と喜神・忌神

元日本マクドナルド社長、原田泳幸さんの姓名における運勢を、少し前に【姓名判断の虎の舞】で解説しました。その記事がこちら『【妻暴行容疑の原田泳幸容疑者】改名後の姓名にあらわれた悪運の暗示を読む』です。

その時に原田さんの姓名は先天運とのバランスが悪いというお話をしたのですが、それだけではおそらく皆さん納得がいかないと思いますので、この記事で原田さんの命式を解命し、日干強弱と喜神・忌神を明らかにしたいと思います。

とはいえ原田さんの生まれた時間は分かりませんので、六柱判断となります。しかし六柱でも、命式の構造によってはくっきりと喜神・忌神が明らかになる、ということは当サイトのユーザーの方であればもうお分かりのことと思います。

原田泳幸さんの命式と日干強弱

原田さんの誕生日は1948年12月3日だそうです。

天干
地支

以上が原田さんの先天運・六柱です。日干は壬の人であり、月支は亥水・水旺ですので、日干が月令を得る命式です。それではまずは、喜神・忌神の判断の元となる日干強弱から判断していきましょう。

日干が月令を得ますと、ほとんどの場合は身強となります。しかし稀に、月支以外の干支がすべて食傷・財・官となることがあり、この場合は身弱となります。

あるいは、月支が年支または日支と合および冲を起こして無作用化し、それによって身弱になるということもあります。ちなみに四柱推命家のなかでは、日干が月令を得る場合は、必ず身強になると考えている人もあるようですが、それは全くの間違いです。

しかし原田さんの命式においては、日干が月令を得て、年支に子水があり、また日支の戌土も日干を剋すとはいえ蔵干に辛金を蓄えているのです。また、月干には癸水があり、これが合去するといえども年干の戊からの剋を遮っており、明らかに水強であることが分かります。

それでは実際の五行別力量を数値で見てみましょう。※天干の合の分はマイナスしています。

五行力量
1.3
0.3
3.3
1.0
21.7

とこのようになるわけです。数値にしてみると明らかですが、水だけが突出して強く、身強であることは確実です。つまり、原田さんの命式は、時柱がどのような干支であっても必ず身強になるというわけです。

試しに時柱を、水のエネルギーが最も弱い土の刻としてみましょう。

天干
地支

これによって未・戌が団結して水を剋せそうですが、力量的には水20以上に対し、土は8程度に留まるため全く水にかないません。したがって原田さんは身強確定です。

原田泳幸さんの格局判断

以上で原田さんの日干強弱が明らかになりましたので、つづいて格局を判断していきましょう。日干が月令を得ますので、原田さんの命式は特別格局に分類されます。そして特別格局においては、従旺格に分類されるのか?それともその他の分類になるのか?をきちんと見定めなければなりません。

以下に整理してみましょう。

  1. 日干が月令を得て、なおかつ官がなく、比劫が重々とあり、印もある場合は従旺格となる。
  2. 日干が月令を得るも、有力な官があったり、食傷と比劫が混在するような場合は健禄格となる。

ということなのです。それで原田さんの命式は、日支に日干を剋す官の土(戊)がありますし、天干にも戊土があるため、従旺格には分類できません。なぜなら、従旺格とは日干が強旺であるという格局ですので、有力な官があっては日干が強旺とはならないからです。

したがって原田さんの格局は『健禄格』です。そして健禄格の喜神・忌神の取り方は、普通格局と同じになりますので、ここまで分かってしまえば喜神・忌神も自ずと明瞭になります。

原田泳幸さんの喜神・忌神

以上で原田さんが健禄格の日干・身強であることが分かりました。以下に解命結果を示します。

  • 日干:壬水
  • 格局:健禄格
  • 日干強弱:身強(小~中強)
  • 用神:甲木
  • 喜神:水・火・躁土
  • 忌神:水・金
  • 閑神:湿土
  • 調候:丙火

このようになります。日干・壬の身強にて水大過しますので、喜神は日干のエネルギーを中和する木・火・躁土となります。ポイントは土であり、水を制する陽土は喜神となりますが、生金する湿土は閑神になるという点です。

用神は比劫が大過する場合は原則的に食傷の木となりますが、もし有力な食傷(木)がある場合は財の火を取ります。時柱が不明のため、ここでは可能性の高い食傷の木を用神としています。

忌神は当然のことながら水を強めてしまう金と水です。原田さんの大運をうかがうと、やはり最も成功していた時期は火強となっており、運勢が傾き始めた最近は【辛未】の運に入っていました。未は躁土のため喜神ではあるものの、天干・辛金ですので生金し、金がまた水を生じるという悪い気の流れが出来てしまうのです。

また、【妻への暴行容疑】で逮捕された最近の年回りも水であり、やはり水が忌神であることが分かります。

そして調候用神の陽火も大変重要です。調候は運勢の要となる存在であり、命式に存在しない場合は凶命とも言われるくらいです。時柱が分かりませんので何とも言えませんが、もし存在しない場合、姓名には調候の陽火が必須となり、ない場合は人生波乱となります。

原田泳幸さんの姓名と先天運との関係~原田さんの最良名とは

これで原田さんの喜神・忌神が明らかとなりました。したがって姓名と先天運とのバランス関係も自ずと分かることになります。原田さんの姓名と先天運とのバランスを良化するポイントは以下です。

  • 大過する水を極力入れず、喜神である木・火・躁土を配し、先天運とのバランスを図る
  • 命式が寒湿に偏るため、強い火のエネルギーをもつ陽火を配し、調候におけるバランスを図る。
  • その上で、人格を中心とした三才を相生の配置とし、気の流通を図る

以上のポイントを汲むことで、原田さんの場合は大いに吉祥の強い姓名となります。単に吉祥があるというばかりではなく、生命力が大いに活発化しますので、心身共に壮健となり、己の先天運以上の力強い運勢を発揮することになるのです。

しかし原田さんの姓名を見ると、三才【土・火・金】と基礎運相剋。人格の火は陰火であるとはいえ、喜神の財干でありますし、また調候でもある大変重要な五行なのですが、これが金と相剋することによって火のエネルギーは大きく減退します。また、原田さんの姓名は外格にも金があるため、火が全然活きてきません。陰火なのでなおさらです。そして金は忌神です。

原田さんはこれまで喜の大運を渡ってきており、喜の運気にある時は成功・発福となるのですが、姓名とのバランスが悪いため忌神運に入ると運気が一気にガクっと落ちる、という波乱の傾向があらわれます。

さらには、原田さんの発福にとって最も重要な用神の甲木、および調候の陽火が一点もないため、姓名は先天運とのバランスが非常に悪いと言わざるを得ないのです。

それではどのような構成が良いかといいますと、原田姓の場合は三才【土・火・木】、これが原田さんにとっての最良の三才構造ということになります。すなわち喜神・調候が活き、五格のバランスも良く、一生富貴・安泰の姓名となるのです。