四柱推命旺

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四柱推命における配偶者との関係性の見方

今回は【四柱推命における配偶者との関係性の見方】ということを解説してみたいと思います。配偶者との関係性や結婚運につきましては、よくいただくご質問でもありますので、その点も今回記事にしてみようと思った理由であります。

配偶者との関係性におきましては見方が幾つかあるのですが、今回は最も影響力が大きいと考えられる『日干と配偶者宮』の関係からその暗示を考察してみたいと思います。

この『配偶者宮』なのですが、四柱には人間関係における定位というものがありまして、これによる暗示となります。すなわち、日干が自分自身を象徴するのに対して、配偶者は日支に象徴されるのです。

喜神・忌神と日支の生剋名から配偶者との関係性をうかがう

およそ日支が配偶者を司るということはかなり昔から言われてきたことですが、その詳しい関係性については、ほとんど語った人がいません。私が知らないだけかもしれませんが、およそ単純に日干と日支の関係性(生剋関係)だけを見てその善し悪しを判断しているようですが、これでは正しい見方とは言えないと思うのです。

なぜなら、命式にはそれぞれ喜神と忌神という概念があり、その生剋名を好むのか?それとも忌むのか?というとても重要な視点があるためです。このため、例えば単に日干と日支が相生の関係だから無条件に良いとはなりません。

またもう一つの重要な点としては、配偶者との関係は相手あってのものですので、必ず双方向で確認する必要があります。こちらの関係性は良くとも、相手の方では悪い暗示が出ているということもあり、これは何をあらわしているのかというと、当然相手から見た時の関係性ということになるのです。そしてそのような場合は、自分は配偶者に対して良い思いを抱いていたとしても、向こうから急に離婚を突きつけられるといったこともあるでしょう。

配偶者との関係性~日支が喜神の場合

それでは、まずは日支が喜神の場合から見ていきます。ここでは地支の詳しい解説はしませんが、蔵干に喜神の五行があれば喜となります。ただし、地支によっては最大で三種類の蔵干をもつことがあり、その場合は少し見方が複雑となることをご理解ください。

以下は、日支が喜神の場合です。

日支の生剋名関係性
食傷日干が日支を生じる関係であるため、配偶者をよく助ける関係である。また日支が喜神であるため、喜んで相手を助けるという非常に好ましい側面がある。このため配偶者との関係性は最も良好となりやすい。
日干が日支を剋す関係であるが、喜神の財干のため配偶者が財運を呼ぶ暗示がある。また、概して一緒にいて楽しいと感じる好相性となる。ただし日干が日支を剋すため、相手に対して強く当たりがちとなる傾向があり、この点は要注意。
日干が日支に剋される関係であるため、配偶者は概してしっかり者であり、管理能力が高いことが多い。官が喜神であるため、相手の援助や助言などによって福運を得ることになる。
日干が日支に生じられる関係であり、なおかつ日支が喜神となるため大変良い暗示がある。これは配偶者からの愛情や助けを得て、それによって福運を得る暗示である。このため結婚運も良好となることが多い。
比劫日干が日支と同一五行であるため、お互いに似た性質であることが多く、助け合っていくという好暗示。また比劫が喜神であるため、互いに理解があり、とても強い結びつきとなる暗示もある。

以上が日支が喜神である場合の配偶者とのざっくりとした関係性になります。なお喜神と言っても、それぞれ命式の構造が異なることに加え、喜神の度合いが異なりますから、以上の判断は平均的なものだということをご理解ください。

配偶者との関係性~日支が忌神の場合

つづきまして、日支が忌神の場合を見ていきます。

日支の生剋名関係性
食傷日干が日支を生じるため、配偶者のためにエネルギーを使う(生じる)という意味があります。ただし食傷が忌神のため、相手のことを考えて積極的に援助をするというよりも、配偶者に振り回されて疲弊するという傾向があります。
日干が日支を剋す関係であり、なおかつ忌神のため、配偶者のために疲弊する傾向大となります。特に財多身弱で日支に財がある場合は、配偶者の方が立場が強いことが多く、なおかつ配偶者によって苦労させられることが多いでしょう。
日干が日支に剋される関係であり、なおかつ官が忌神のため、配偶者から厳しい態度で接せられることが多く、結婚運は労苦が多い暗示となります。特に女性の場合は官は夫を象徴するため、離婚となる可能性が高いでしょう。
日干が日支に生じられる関係ですので、一見好ましいように見えますが、忌神のため相手から束縛されたり、あるいは配偶者のことで心労が多い傾向となるでしょう。印は精神を象徴するため、忌神の場合は配偶者のことで悩みが多い傾向となるのです。
比劫日干が日支と同一五行であるため、助け合う暗示あるものの、比劫が忌神の場合は配偶者を剋す傾向となります。これは特に男性に多く、それは男性にとって妻は財に象徴されるためです。比劫が強すぎて忌神となる場合は、比劫が財を強く剋すため、関係性も悪くなる傾向大。また女性においても、日支に忌神の比劫がある場合は夫を尻に敷く傾向があり、加えて夫に対しての不満が多く、離婚となりやすいタイプです。

以上が日干と日支による配偶者との関係性です。関係性とはいえ、以上は一方から一方を見た場合の主観的なものですので、実際は自身と配偶者双方の四柱をうかがう必要があり、これによって配偶者との本当の相性や関係性も見えてきます。

また、暗示が悪いものであってもそれほど心配する必要は無く、むしろそのような傾向を知って改善することで福運を得るでしょう。