四柱推命旺

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小松正一さんの先天運解読~喜神・忌神・従児格の判断基準など

今回紹介するラーメン店店主で元俳優の小松正一さんについては虎の舞にて、先天運と姓名の五行バランスが悪いということで記事を書きました。

今日はその根拠となる先天運について解読を行いたいと思います。

小松正一さんの命式と日干強弱

小松さんは1964年2月23日生まれとあります。以下はその三柱です。

天干
地支

小松さんの先天運は日干・壬水であり、月支は寅月・木旺の生まれです。命式には木や火の干支ばかりで、金や水の五行が非常に弱いことから、すぐに身弱だと分かります。

ただ念のため三柱における五行の力量を見ておきましょう。

  • 木:23.3
  • 火:6.7
  • 土:1.3
  • 金:0
  • 水:4.0

上記は補正無しの値です。旺じる食傷の木が最も強く、三柱にて中弱程度の力量ですから、時柱が何であれ身弱は確定です。また、三柱において印が全くないため、従児格が疑われる構造です。

小松さんの大運動向を見ても、最も俳優として活躍していたと思われる1980年~1990年代の大運は【己巳】【庚午】と財の火旺運でありました。また、死亡時の大運が【壬申】の金旺運であったことから、やはり従児格である可能性が高いと判断しています。

従児格の成立条件と従児格となる時柱

そこで、従児格と判断できる時柱、普通格局と判断できる時柱について全て列挙したいと思います。これは従児格を判断する上でも役立つと思います。占い師の中には、この従格の判断をかなり曖昧にしている方もいますのが、喜忌を取る上で極めて重要です。

従児格としての成立条件はまず印がないこと、そして比劫についても天干・地支に通根するような場合は従児格とは見なせません。それから食傷と官が対立するような構造の場合も従児格とは見なせません。

ただし比劫については食傷を生じるため、日干とあわせて二干程度であれば従児格と見なせる場合もあります。この点は少しややこしいため実際の四柱を見て判断していきます。

天干
地支

時干に辛金が存在するため食神格です。

天干
地支

天干に比劫の壬が二干並びますが、いずれも地支の寅を生じるため従児格と判断できます。財も強い命造です。

天干
地支

こちらも天干に比劫が並びますが、地支において木の方合が成立するため真の従児格と判断できます。

天干
地支

辰中に癸水ありますが構造から水は木を生じるのみのため従児格です。

天干
地支

上記は巳中に印の庚金をもつため判断が非常に難しいですが、寅の蔵干・中気の丙火と庚金が相剋するため従児格と判断します(金は無力)。

天干
地支

午・寅・寅の火局半合以上が起こります。食傷よりも財が強い命造ですが、従格と成ることには変わりありません。名称は従児格となりますが、従財格的従児格です。

天干
地支

上記は丁・壬が干合するため日干が木化(甲)し、健禄格となります。

天干
地支

上記は金の時間帯の生まれですが、申・寅が冲去します。また時干の戊は日干を剋しており、食傷の働きも弱まるため食神格と判断します。

天干
地支

酉金が存在するため食神格です。

天干
地支

庚金が存在するため食神格です。

天干
地支

上記は亥・寅合去。辛金が日干を生じるため食神格です。

天干
地支

上記は比劫が強すぎるため食神格と判断できます。

小松さんの格局と喜神・忌神

時柱構造による例では、従児格と判断できる場合が多いことがお分かりいただけたことと思います。また小松さんの大運動向と絡め、従児格である可能性が高いと判断しており、従児格としての解命結果を載せておきます。

なお虎の舞でも解説しましたが、小松さんが死亡した時の大運は【壬申】金旺運ですので、死亡時の喜忌は食神格として判断します。

  • 日干:壬
  • 格局:従児格
  • 日干強弱:身弱(極弱)
  • 用神:甲木
  • 喜神:木・火・土
  • 忌神:金
  • 閑神:水

命式が破格となり食神格になると、喜神・忌神は逆転します。以下に食神格の場合についても掲載致します。

  • 日干:壬
  • 格局:食神格
  • 日干強弱:身弱(極弱)
  • 用神:庚金
  • 喜神:金
  • 忌神:木・火・土
  • 閑神:水

※比劫の水は火・土の強い運気であれば喜神寄り、木が強い運気の時は忌神となります。