四柱推命旺

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坂本龍一さんの先天運解読~大運によって喜神が忌神化する例

今回は先日がんによって死亡した坂本龍一さんの先天運を読んでみたいと思います。姓名の凶暗示については虎の舞のほうに書きましたが、先天運の暗示についても見ておくことでより一層理解が深まるものと思います(姓名と先天運の暗示は関わり合っていることが多い)。

早速坂本さんの先天運を以下に示します。生まれた時間が分かりませんので、まずは三柱から喜忌を推測してみたいと思います。

坂本龍一さんの命造

以下は、坂本さんが生まれたとされる、1952年〈昭和27年〉1月17日(ウィキペディア参照) の三柱です。

天干
地支

日干は壬水であり、辛金に生じられるため、水智(智恵深く、頭の働きが鋭いこと)であることが分かります。また、丑は水旺であり、蔵干の癸水や辛金が日干を生じるため、三柱の判断では日干が強いことが分かります。以下に、三柱における五行の力量を示します。

約8
約0.3
約3.3
約10
約8.3

五行の力量配分は上記のようになっており、確かに日干が強いことが分かります。しかし、実は坂本さんの大運の流れと経歴を読むと、簡単に日干身強とは判断できないことが分かるのです。少し早足になりますが、その実例を以下にご紹介します。

坂本龍一さんの大運動向と経歴

坂本さんが、これまでの人生において最も成功していた時期の大運を見ていきましょう。もし日干が身強の場合は、喜神は概して木・火、忌神は金・水、閑神は土となるはずです。※記事はいずれもウィキペディアより引用。

『1970年代後半よりソロやKYLYNバンドのメンバーとして活動する一方、メンバーとして参加した音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」が国内外で商業的成功を収め、人気ミュージシャンとなる。』
この時は坂本さんが真に成功の階段を昇り始めた頃ですが、大運は【戊戌】土旺。ちょっとあれ?という感じです。戌は閑神ですが、坂本さんの場合は辛金が日干に接しているため、日干強なら土は忌に近い存在なのです。つまり、戌土が金を生じるため、むしろ才能が発揮しづらい運気(下積み期に見られる運気)となります。
『1987年公開の『ラストエンペラー』では日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、同曲でゴールデングローブ賞、1989年第31回グラミー賞最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞など世界的な音楽賞を総なめした。』
1980年代に入り、坂本さんは作曲家としての地位を築きます。この時の大運は【丁酉】金旺運。またまたあれ?となります。もし日干が強ければ、酉金は忌神であり、しかも固有根となるため、暗示と合致しません。
『1989年第31回グラミー賞最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞など世界的な音楽賞を総なめした。1990年、映画『シェルタリング・スカイ』のサウンドトラックを担当しロサンゼルス映画批評家協会賞の作曲賞、1991年にゴールデングローブ賞 作曲賞を受賞した。以降、国内外の映画音楽を手掛け、映画音楽家としての地位を築いた。』
1990年代前半も大運は【丁酉】でした。すなわち、坂本さんは金を忌むことのない先天運なのです。それは、どのような時間帯なのでしょうか?

結論から言うと、坂本さんの生まれは以下だと判断しています。

天干
地支

まず、あれほどの大成功者ですので、先天運位相が高いことは確実です。そうなると、調候は良好であると考えるのが普通ですから、調候の陽火が活きる【丙午】時しかありません。さらに、午と戌が火局半合を形成することによって、火の力量が5程度となり、財運位相が大変良くなります(財運位相は、日干の力量と財干の力量のバランスに依る)。

この生まれ時だと、位相は最高に近いレベルとなります。

さらに、地支に火局が形成されることによって、日干の力量は平弱~平強という大変良いバランスとなり、『喜神・忌神いずれも吉』という状態になるのです。すなわちこれが、坂本さんが【丁酉】運であっても大成功した理由だと考えています。

以下に、解命結果を示します。

  • 日干:壬水
  • 日干強弱:身強(平強程度)
  • 格局:陽刃格
  • 用神:甲木
  • 喜神:木・火・土
  • 忌神:金・水

五行の力量を計算した結果、日干はわずかに身強(平強)となります。このため一応、喜神は木・火・土、忌神は金・水としていますが、前述したように日干が強くもなく弱くもない状態ですので、すべて喜神と考えることができます。また土については、火の大過を抑え、また金を生じるため喜神と判断することができます。これで、【戊戌】運の成功も説明することができます。

坂本さんにとっていずれの五行も喜神ですが、しかし実はとても忌む地支があります。それが午です。以下に解説致します。

日干が身弱となり、病難を現出した大運

坂本さんの病気が発覚したのは、2014年のことでした。『2014年7月10日、所属事務所エイベックス・ミュージック・クリエイティヴから中咽頭癌であること、療養に専念するためにコンサート活動などを中止する旨が発表された(ウィキペディア)』とあり、この時は2015年から巡る大運【甲午】の直前だったことに驚かされます。

原局と午の作用を見てみましょう。以下に再度坂本さんの四柱(仮)を示します。

天干
地支

午は、固有根ではなく、原局にある午・戌と火局半合以上を形成します。これは、『午・戌・午』であり、蔵干がすべて火へと変化。すると、この三合だけで火の力量が一気に30(6 x 5[旺])となるのです。これを原局の火の力量と足すと、約31となり、この時日干の力量が10未満となるため、生命力が大きく低下していることが分かります。

火が大過する場合は、当然火が剋す金が病原となります。したがって、坂本さんは金が象徴する咽頭・大腸・肺などに病気(がん)を発する結果となり、忌神運である大運【甲午】、流年運【癸卯】、月運【乙卯】運に死亡してしまいました。これら全ての運が、いずれも木もしくは火を有することが、身弱となり木・火が忌神化していたことを裏付けています。

以上の結果から、私は坂本さんの生まれた時刻は【丙午】であると考えています。もちろん姓名構造の凶暗示もあり、これが寿命を早めたことは言うまでもないことですが、これについては虎の舞をご参照ください。

このように喜神であっても、大運(流年)と原局との関わり合いによっては、忌神化する可能性があることをご理解ください。