四柱推命旺

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沢田泰司さんの命式解命

先日虎の舞でも取り上げた、元Xのベーシストである沢田泰司さんの命式解命を行いたいと思います。沢田さんは波乱の人生で知られ、そのような傾向が命式にあらわれているかどうかも探りたいと思います。

とはいえ、時柱不明ですので推測となります。

早速沢田さんの先天運を見ていきましょう。

天干
地支未(火旺)

以上が沢田さんが生まれた1966年7月12日の命式です。日干・壬水の未・火旺の生まれです。地支に未・午の支合関係があり、天干が乙・丙ですので、この支合は成立すると見て良いでしょう。つまり火が大過している命造なのです。

ポイントは日支の申

このため日干が身弱であることは確実なのですが、次に格局を見極めなければなりません。そこでポイントになるのが日支の申です。

申は金の地支ですので、壬にとっては印。つまりこの申が固有根である場合は、普通格局になるわけです。そこで、申が去となる可能性のある時間帯を見ていきましょう。

天干
地支未(火旺)

一つ目は寅時。寅は申と冲去するため、一見すると従財格になりそうですが、天干に二つの壬水があらわれるため、従財格不成となります(比劫が強すぎるため)。

天干
地支未(火旺)

次は巳の時間ですが、この場合、巳・午・未の方合が揃うため、普通格局確定です。極めて火を忌む命造です。

沢田泰司さんの解命結果

  • 日干:壬水
  • 格局:正財格
  • 日干強弱:身弱
  • 用神:壬水
  • 喜神:水・金
  • 忌神:火・木・土

火強である命造のため、壬水を用神と取ります。しかし、水源となる金も同じくらい必要な命造です。土は一応忌神として取りますが、丑土は申金を生助するため、喜に近い存在です。反対に、戌土は金を強める働きと同時に躁土であり、水を剋し弱めるため凶。

ちなみに沢田さんがXに正式加入したのは大運【丁酉】の喜神・金旺運、年運は丑土でした。ところが、1991年2月には脱退を発表しています。1991年2月は【辛未】であり、1988年~巳・午の火運が続いたことから、この時期にメンバーとの軋轢ができたことが分かります。

その後は、1995年から【戊戌】の運気に入り、著しい波乱に揉まれることになります。このため、やはり火・土・木が忌神であることは明らかです。

ですが沢田さんの姓名には忌神の木・火・土ばかりで、極めて生命力(運勢)が弱い状態です。これがもし、金と水の強い姓名であったとしたら、今頃はベーシストとして大いに活躍していたことでしょう(そもそもベースをやっていないかもしれませんが)。