渡辺徹さんの命式解命～姓名との五行バランスの悪さも指摘

虎の舞でも解説していますが、渡辺さんは姓名と先天運とのバランスが悪く、病弱の傾向があることを指摘しました。今回はその根拠となる、先天運解命結果についてご案内致します。

早速、渡辺徹さんの命式を見てみましょう。なお時柱が不明のため三柱推測となります。

渡辺徹さんの命式概観

渡辺徹さんの誕生日は1961年5月12日とあり、その命式が以下です。

渡辺さんは日干・乙木であり、月支・巳・火旺のお生まれです。三柱では、巳の蔵干である庚が天干に透るため、正官格と判断できますが、もし時干に丙・丁があらわれる場合は傷官格となります。

格は、印の癸水が日干に近貼しているため特別格局とはなりません。必ず普通格局となります。

次に、五行の力量配分を見てみましょう。なお三柱での合・冲はありませんので、原局のバランスそのままで見ます。

このようになっており、日干・乙木の力量は約6程度。それに対し、食傷・財・官の力量が大体18以上となりますので、日干身弱の可能性が高いということになります。

このような時は、まず日干が身強となる可能性のある時間帯を精査する必要があります。以下をご覧ください。

渡辺さんが木の時間帯に生まれた場合

時支に比劫の寅木が来る場合ですが、寅は土を強めますので土が最強（16程度）となり身弱です。また卯木の場合も、天干が己土のため日干平弱。辰の場合は当たり前ですが身弱です。次に印・水の時間帯を見てみましょう。

渡辺さんが水の時間帯に生まれた場合

五行力量を調べたところ、亥の時間帯では亥・巳が冲去するものの、火が最強となり身弱。子の時間帯では土が最強となり身弱となります。つまり、渡辺さんはどの時間帯に生まれても身弱となり、三柱のまま解命できるということになります。

渡辺徹さんの先天運解命結果と事象との照合

それでは、以下に渡辺さんの解命結果を示します。

• 日干：乙木
• 日干強弱：身弱（小弱程度）
• 格局：正官格または傷官格
• 用神：壬水（ただし、土が最強となる場合は甲木）
• 喜神：水・木
• 忌神：火・土
• 閑神：金
• 調候：壬水

普通格局の身弱、そして火旺の生まれですので食傷と財が忌神です。金は原則閑神となりますが、天干に辛金、地支の巳・丑ともに金が内蔵されていることを考えると、忌寄りとなります。

以下、簡単に事象との照合を行います。

30歳で急性糖尿病を発症

ウィキペディアには『30歳で急性糖尿病を発症。急激なダイエットやリバウンドを何度も繰り返していた。以降はたびたび病気との戦いを迎える。』とあります。渡辺さんは長く喜神運を渡りますが、この30歳からの10年間のみ【己丑】の忌神運が入りました。そして糖尿病は土の病です。

つまり、現在の病院の原因となった大運もここにあったのです。ちなみに渡辺さんの大運は逆旋ですので、丑の前半6年が土旺、後半4年が水旺となることには注意を要します。

2021年からの病難

ウィキペディアには、『2021年5月に大動脈弁狭窄症の手術を受け、同年7月11日には活動を再開している。晩年は糖尿病を起因とする慢性腎不全のため、週3回の人工透析を受けていた。』とあります。

2021年の大運は【丁亥】水旺ですが、天干に丁木があり、亥中の甲木がこの火を生じている点に注意です。時柱が不明のため亥の働きが分かりませんが、忌象が出ているため亥が合や冲去していた可能性があります。そして丁火は、渡辺さんの用神である癸水と剋去していた可能性もあります。

さらにその後の大運をうかがうと、2023年には【丙（火）戌（土）】が迫っていました。大運逆旋ですので、2023年からの6年間が土旺、つまり現在はこの大運の影響が既にあり、それによって忌神である土・火のエネルギーが急激に高まりつつある中、姓名の忌神大過の構造も加担して、死亡に至ったということが言えるわけです。

五行的には土大過による糖尿病発生、そして水の普及による腎不全（腎臓は水）という流れがあり、このような病原がさらに体中の臓器を蝕んでいった可能性が高いでしょう。

渡辺さんの姓名の最良構造と芸名案

以上の先天運考察から、渡辺さんは姓名において火・土・金を中心とすることは好ましくなく、喜神を中心とすることが吉です。しかし、渡辺姓は土性ですので、水・木を人格に据えるとなると天格と相剋になり構成するのに無理があります（三才相剋すると今度は成功運に難が出ます）。

このため、渡辺さんの場合は別に芸名をもつことが最善と言えます。そして三才構造は【火・木・水】や【木・木・水】、【水・木・土】などとすることで病弱を防ぐことができます。とにかく用神・調候の水は必須です。