四柱推命旺

十干と十二支から解命を行う本格的四柱推命の専門サイトです。四柱推命の本質と解命方法を詳しく解説し、ユーザーの皆様の理解を深めていきたいと思います。

田中裕二さんの日干強弱と喜神・忌神

今日は先日、くも膜下出血と脳梗塞で緊急入院したと伝えられている、爆笑問題のツッコミ、田中裕二さんの日干強弱と喜神・忌神を明らかにしてみたいと思います。

くも膜下出血と脳梗塞は、火・木・水の五行に強く関連する病気ですので、これらの五行にアンバランスが起きている可能性が高いと考えられます。早速見てみましょう。

田中裕二さんの日干強弱

まずは田中さんが生まれた、1965年1月10日の命式をご覧ください。

天干
地支
分野

以上が田中さんの時柱を除いた命式です。何度も言うようですが、時柱が分からなければ日干強弱や喜神・忌神が絶対に分からないということはなく、実際には分かる命式と分からない命式とがあります。田中さんの命式について言うと、大変分かりやすく、時柱なしでも日干強弱が分かる命式となっております。

その理由は、月支および六柱全体の構造です。まず、田中さんは甲木の人で、月支は丑土となっていますが、1月10日の生まれなので分野は癸(下段参照)です。このため丑は土旺ではなく水旺であり、印が月令を得る命式であることが分かります。

ここが大変重要なポイントです。多くの占い師の方は、丑土に加えて辰土もあるから、土が強い。そして土が強いということは、財が強いということなので、身弱である!のような間違った判断をしていることが多いのですが(昔の私もそうでした)、事実は全然逆です。以下、六柱における五行別の力量をご覧ください。

五行力量
12.0
1.0
2.0
1.0
18.3

という具合になっており、印の水の力量は最強で18.3。そして木の力量が次いで12となっているのです。これらは五行別の単純力量ですが、相生を考慮すると水生木ですので、実際は水が漏洩によって15程度となり、木は相生によって15程度となるため、水・木は同じくらい強いことが分かります。

つまり、田中さんは日干・甲木の人ですので、印と比劫大過であり、身強確定です。

もちろん何時に生まれても身強となります。もし金の時刻の生まれの場合、金は日干を剋す五行ではあるものの、地支において金生水となるため、むしろ日干強へと傾きます。

ただし、地支の子と丑は支合の関係です。このためもし時支が子と干渉を起こさない場合、子・丑は合去となるため、水のエネルギーは大きくマイナスとなる可能性も考慮しなければいけません。この場合も身強には変わりませんが、小強程度となるでしょう。

田中裕二さんの格局判断

次は格を明らかにしていきましょう。印が月令を得る場合は、どのような命式であれ普通格局となりますので、普通格局は確定です。

しかし分野の癸(水)は天干にあらわれていませんので、格については以上の三つのうちのどれかになる可能性があります。

  1. 印綬格(癸通根、およびいずれも通根しない場合)
  2. 正財格(己通根)
  3. 正官格(辛通根)

このように田中さんの格局は、時柱によって以上の三つのどれかになる可能性があります。いずれにしても普通格局であれば、喜神・忌神を取る原則に変わりはありませんので、次は田中さんの喜神・忌神を明らかにしてみたいと思います。

田中裕二さんの喜神と忌神

これまでの判断から、田中さんが普通格局の身強となることが判明しました。ここまで分かれば、六柱であっても喜神・忌神を導き出すことが可能となります。早速、その解命結果をご覧ください。

  • 日干:甲木
  • 格局:印綬格・正財格・正官格のどれか
  • 日干強弱:身強(小強以上確定)
  • 用神:丙火か戊土
  • 喜神:火・土
  • 忌神:水・木
  • 閑神:金
  • 調候:丙火

このようになります。喜神は水・木が大過する身強のため食傷の火と財の土。土は特に陽土を好みます。忌神は水と木。また水旺の生まれですので、水を生じる金は忌神寄りの閑神となります。水が強まることで日干は益々強くなり、なおかつ調候の火も弱めるためです。

用神については、もし木が最強となる場合は原則的に食傷の丙火、水が最強となる場合は水を制する戊土を取ります。この時、湿土は制水できないため用神とは取れない点に注意してください。

ちなみに現在流年運は【庚子】であり、田中さんの忌神である水が特に強まっていることが分かります。また、倒れた1月20日頃も丑の時期であり、寒湿となっていました(調候不良)。

現在の田中さんの大運は【壬午】と火旺であるものの、もし子・丑の合去が成立しているのであれば、午は子・丑の合を解くため凶。なぜ凶となるかは、合によって水の勢いが抑えられていることに対し、午の解合で子・丑が固有根となり、水のエネルギーが一気に高まるためです。この時、子・丑は団結して午火を制してしまいます。

なお病名はくも膜下出血・脳梗塞ということでしたが、火と水は血液・血流を象徴し、木は頭部を象徴します。田中さんの現在の五行バランスは、水(忌神)大過、木(忌神)大過、火(喜神)不及となっているため、やはり水・木・火に大きなアンバランスが起きていたと言えるのです。

田中裕二さんの姓名について

田中裕二さんの姓名は四大運・三才がともに良いため、あれなんで?と思った人も多いかと思います。実は健康運においては、これまで解説した先天運と姓名との関係性が大変重要となるのです。それを踏まえて田中さんの姓名の五格構造を見てみましょう。

田中裕二さんの姓名(虎の舞の自動鑑定ページへ)

ご覧いただくと分かるように三才は【水・金・土】。外格は7の金、総格は火の24です。田中さんの姓名における最強の五行は金(二格)、次いで水(金生水)、次いで土となっており、忌神の水や閑神の金が強い姓名であることが分かります。

金は忌神ではないものの、水を強めるため田中さんにとっては五行のアンバランスをさらに強めてしまいます。また、田中さんにとって大変重要である調候の陽火がないことも健康運を大きく弱めています。

現在は大運が火旺なのでおそらく死ぬようなことはないと思いますが、この姓名で大運に金旺や水旺が巡ると、日干と印が突出して強くなるため、生命に大きな危険があります。ちなみに田中姓の場合は、三才【水・木・土】とするのが最も良く、この配置であれば外格に火を配する事もできるため、健康運もかなり強くなるでしょう。

このように、いくら姓名構造そのものが良くとも、先天運とのバランスを考慮しなければ薄弱・病弱となってしまうのです。虎の舞でも解説していますが、それが著しい場合は早世となる暗示が出てきますので、どうかこの点を考えて命名をされることを強くおすすめ致します。