四柱推命旺

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結婚運と離婚の暗示~財のアンバランスと配偶者宮(KEIKOさんの命式例あり)

今回は特にご質問の多い、結婚運と離婚の暗示について解説をしたいと思います。よく命名にてご相談されるのが、『これまで一度も良縁に恵まれておりませんので、その方の運を強めてください』といったご要望ですが、そのような方の命式をうかがうと、すべて今回紹介するような暗示が見て取れるのです。

それでは早速解説していきましょう。

恋愛・結婚運を象徴する財干とは

まずは、恋愛・結婚運を象徴するのが財干であることを知っておく必要があります。生剋名の財干については、既に皆さん知っておられるとは思いますが、知らない方もいると思いますので、まずはそこから解説したいと思います。すなわち、『財干とは、日干が剋す干』のことです。

日干が剋す干とは、五行の相剋関係において、剋される側の干のことを言います。以下に表を載せておきます。

日干財干
甲・乙戊・己
丙・丁庚・辛
戊・己壬・癸
庚・辛甲・乙
壬・癸丙・乙

これが日干と財干の関係です。陰陽の違いにより、正財と偏財の違いがありますが、今回は二つとも単に【財】として同じものとして取り扱います。

このため、日干が庚の人の財干は、甲と乙ということになります。日干が戊の人の財干は、壬と癸ということになります。非常に簡単ですね。

恋愛・結婚運を象徴する日干と財干のバランス

楽しい恋愛や結婚を楽しんでいる人の命式や姓名には、いつも適度な力量の財干が見られます。反対に、パートナーに凄く不満があるとか、そうではないが浮気されて離婚したという人の命式や姓名では、いつも財干がアンバランスとなっています。

なぜなら、恋愛や結婚運を象徴するのは財干だからです。このため、もし自分は結婚運がないという人は、命式を見てみましょう。おそらく財干がひどくアンバランスな状態となっているはずです。

財干は、文字通り『財運』の強さを見る生剋名でありますが、同時に恋愛・結婚・家庭運をうかがうこともできるのです。

そして財がアンバランスとなる状態には、以下の二通りがあります。

  1. 日干がとても強く、財干がとても弱い
  2. 日干がとても弱く、財干がとても強い

という状態です。この二つの状態は『アンバランス』という意味では全く同一ですが、日干の力量が異なるため、当然事象も異なってきます。以下は、日干強弱別の事象となります。

  1. 日干がとても強く、財干がとても弱い場合:
    もともと財干が大変弱いため、恋愛には縁遠く、また自身も異性に強い興味を示さない傾向となる。また比劫が圧倒的に強い状態で財を剋す人は、性格的に相手を威圧するような強さがあり、恋愛・結婚運が悪い傾向となる。この時、財を生じる食傷があれば吉だが、食傷がない場合は凶。
  2. 日干がとても弱く、財干がとても強い場合:
    財干が多いため、華やかな雰囲気をもち異性運に恵まれるが、別れや離婚が多い傾向となる。またこのタイプは多情・移り気な傾向があり、浮気癖をもつタイプも多い。特に財と官がともに大過する場合は恋愛・結婚運凶。

簡単に分けると以上の二通りの状態があるのですが、命式の構造は人によって様々ですので、それによって様々な性質・事象の違いがあらわれてくることは当然であります。たとえば身強財浅のタイプであっても、食傷が強ければ大きな問題とはなりませんし(食傷が財を生じるため)、反対に身弱財強であっても、印が有情であれば凶意をおさえます。

不和や離婚の暗示~KEIKOさんの命式における財の大過

このため、財のアンバランスな状態は、すなわち結婚運における不安定さをあらわしています。つまり、大運や流年運を読んで、財がひどくアンバランスとなる時期は要注意ということです。以下に例を示しましょう。

天干
地支

以上は小室哲哉さんの元妻であるKEIKOさんの命式です。時柱が不明ですが、大運と事象の関係から高い確率で身弱となる命であり、喜神は土・金、忌神は水・木、閑神は火となります。格は日干が月令を得るため月劫格です。

KEIKOさんは日干が辛金なので、財干は甲と乙です。そして身弱のため財干が忌神ですから、地支に強い木である寅や卯があらわれた時が結婚運の弱い時期となります。特に卯は、木の旺支なので最も財と日干のバランスを悪いものにするでしょう。

そこでKEIKOさんが小室さんと離婚騒動のあった時期(2018年~2021年)をうかがうと、大運は【癸卯】であり、地支に卯があらわれていたことが分かりました。天干にも食傷の癸があらわれており、卯木はその生助もあって大層なエネルギー量を有しています。

そして流年運は、2018年【戊戌】、2019年【己亥】、2020年【庚子】、2021年【辛丑】と、2019年からは水旺となって木を生じており、つまりは財の木が大過していたのです。

このため、KEIKOさんにとっては、おそらく一生の中で2019年~2021年の間が最も財の強まる時期であり、すなわち日干と財干がアンバランスとなる時期だったのです。そしてその答え(事象)が『離婚』でした。

ただしここで注意が必要なのは、元々(先天的に)日干と財のバランスが良い人は、大運にたとえば強い財が巡ってきても、それほどアンバランスとなることはないということです。

配偶者を象徴する『配偶者宮』とはなにか

最後に、配偶者を象徴すると言われる『配偶者宮』についても説明しておきましょう。四柱推命においては、日干が自分自身を象徴し、日支が配偶者を象徴すると言われています。

これは姓名における外格と同じ考え方です。つまり配偶者を示す定位置ということになりますが、この配偶者宮の地支が喜神か忌神かで、結婚運をある程度占うことができます。

至極単純には、配偶者宮が喜神である場合は、結婚運に恵まれる・結婚後の生活が楽しいものとなる・配偶者が自分を助けてくれるといった良い調候を示すことに対し、

配偶者宮が忌神である場合は、結婚運に恵まれない・結婚によって苦労する暗示がある・配偶者が自分を傷つけたり、配偶者から迷惑を被ったりするという悪い暗示があるのです。

そこで先ほどのKEIKOさんの命式をうかがうと、日支は『巳』でした。巳は火の地支ですので閑神となりますが、さらに巳の蔵干をうかがってみましょう。巳の蔵干は【丙・庚・戊】となっています。つまり蔵干には喜神である戊・庚があるため、これらは配偶者(小室さん)がKEIKOさんを助けてくれる(介護等)という良い暗示がある反面、丙火は日干を強く剋しますので、身弱のKEIKOさんにとっては最終的には裏切られたり、傷つけられたり、迷惑を被るといった暗示となるのです。

ただしこれも、命式の構造やバランスが大変重要であることは当然です。つまり、たとえ配偶者宮が忌神であっても、命式のバランスがとても良い場合は家庭運に大きな問題はまずでません。反対に、たとえ配偶者宮が喜神であっても、命式のバランスが非常に悪い場合は配偶者との関係もゴタゴタとなることが多いのです。

したがってこの配偶者宮による判断につきましては、ざっくりと知っておく程度にすると良いでしょう。ちなみに日干と配偶者宮の関係によって、配偶者と自分の関係性を見ることもできますが、長くなるのでこれについては次回にお話ししたいと思います。

姓名によって財のアンバランスを直すと良好な恋愛・結婚運を得る

そこで、『財がアンバランスな場合はどうすれば良いですか?』という答えに対しては、私の場合は改名をすればいいと答えます。なぜなら、姓名の五格に配された数というのは、先天運において四柱に配された干支と同じ働きをするためです。つまり、姓名は自分自身の生命エネルギーを象徴しているのです。

このため、冒頭で説明したような全くご縁に恵まれない人というのは、なぜか姓名においても財をアンバランスにする要因があるのです。例えば日干が極強の人は、姓名に比劫や印が沢山あったり、反対に日干が極弱の人は、姓名にも財の五行が沢山あったりして、それが余計に財をアンバランスにしています。

このため、先天運におけるバランスをうかがい、適切な五行を姓名に配することにより、当然のことながら日干と財のバランスが良好となるため、改名後はやはり良好な恋愛・結婚運を得る事になるのです。

これは一見するととても不思議なことのように感じると思いますが、しかし多くの方の姓名と事象の関係を考察した結果導き出されたものであり、すなわち先天運と姓名には密接な関係があるという証拠なのです。ですから、もし財運や恋愛・結婚運が弱いと感じている方は、改名を検討されると良いでしょう。

改名についてのご相談は、【姓名判断の虎の舞】にて承っています。